ゼミ活動
活動内容
債権法、担保法の分野に比重をおきつつ、民法の基礎理論の習得を目指します。
また、基礎理論だけでなく、金融実務や裁判実務などで民法がどのように扱われているかについても学んでいます。
◎2年間の流れ
【3年春学期】事例問題研究・最新判例研究など演習形式の研究
3~4人で1グループを組み、片山先生から与えられた問題についてその回の担当グループがプレゼン、またはディベートを行います。プレゼン後の時間はゼミ員、先生からの質疑応答時間、その他論点についての議論を行います。先生からは適宜鋭い視点からの質問、的確なご指導をいただけます。
【夏合宿】シンポジウム (2018年度のテーマは「新たな自由社会における動態的な法形成」 、2021年度のテーマは「現代担保法の課題と展望―動産・債権担保法の改正に向けて―」)
秋の共同論文執筆の先駆けとして、統一テーマでシンポジウムを行います。先生から論文作成のためのアドバイスをいただけます。
【3年秋学期】共同論文の執筆、3・4年合同でテーマ研究、合同ゼミ(他ゼミとの合同討論会)、OBOG交流会
夏合宿のシンポジウムの成果をもとに、3~4人班で共同論文を執筆し、法律学科ゼミナール委員会が刊行する『法律学研究』に掲載します。それと並行して、いくつかの班に分かれてのテーマ研究や、他大学や慶應義塾大学の他のゼミと合同で行う討論会なども行います。
【4年秋学期】3・4年合同のテーマ研究、活動報告会、OBOG交流会
3年生の指導、合同のテーマ研究の主導が主となります。
※片山ゼミでは卒業論文は執筆しません(もちろん希望があれば執筆可能)。その代わり、「3年完結のゼミ」ということで、3年生の秋学期に共同論文を執筆することになっています。3年の秋に執筆することで、就職活動やロー入試の際に研究内容をアピールすることもできます。
活動時間
今年度の本ゼミは水曜日の4・5限(2コマ連続)に行っています。
各回ごとに発表班が全体に告知するという方法を採っています。
また、サブゼミを行うかどうかはゼミ員の自由です。
2021年度(29期)各回テーマ
※授業方式は原則全て対面、体調の優れない方はオンライン参加です。
【春学期】グループごとのプレゼン・ディベート
第1回:錯誤等(基本事例演習)
第2回:不動産物権変動(基本事例演習)
第3回:不法行為責任(基本事例演習)
第4回:取得時効と登記(判例研究)
第5回:責任制限条項の効力(ディベート)
第6回:物上代位(判例研究)
第7回:非典型担保(ディベート)
第8回:集合動産譲渡担保(最新事例問題研究)
第9回:誤振込と不当利得(判例研究)
【夏休み】Zoomで実施
統一テーマ研究のテーマ決め
シンポジウム準備会
【秋学期】シンポジウム、3・4年合同のテーマ研究
・シンポジウム「現代担保法の課題と展望─動産・債権担保法の改正に向けて─」
第1回:「担保所有権」の意義と立法
譲渡担保・所有権留保の判例法理と「研究会」提案
排他的担保の意義
第2回:流動資産担保の制度設計
集合動産譲渡担保の判例法理の展開
ABLをめぐる議論
第3回:事業担保の制度設計
プロジェクト・ファイナンス
事業担保権(金融庁)の立法提案
第4回:ニュービジネスと担保権
集合動産譲渡担保の判例法理の展開
再生可能エネルギー事業、アグリビジネス・アクアビジネスと担保権
第5回:論文打ち合わせ
・統一テーマ研究
第1回:三者間相殺とネッティング
第2回:Uberの使用者責任
第3回:預金口座の取引経過についての金融機関の開示義務
・3・4年対抗ゼミ
訴訟を想定した討論会
テーマ:「保証契約」
・OB・OG交流会(Zoom開催)
・4年生活動報告会
(参考)2018年度各回テーマ
【4月~7月】グループごとのプレゼン・ディベート
第1回: 錯誤と瑕疵担保・期待権侵害(判例研究・事例問題)
第2回:不動産物権変動(判例研究・事例問題)
第3回:監督者責任・原因競合における不法行為責任(判例研究・事例問題)
第4回:請求権競合・約款の効力(判例研究・事例問題)
第5回:抵当権侵害と担保価値維持義務(事例問題)
第6回:将来債権譲渡・物上代位と相殺(事例問題・判例研究・ディベート)
第7回:不動産譲渡担保(判例研究・事例問題・法案作成)
第8回:不当利得と誤振込み(事例問題・判例研究)
第9回:不法原因給付(判例研究・事例問題)
第10回:信託における預金者の認定(判例研究・事例問題)
【夏休み~11月】夏合宿でのシンポジウム、共同論文執筆
共通テーマ:「新たな自由社会における動態的な法形成」
各班テーマ:「相殺の担保的機能」、「個人保証人の保護」、「21世紀の動産債権担保」、「債務引受・契約譲渡・事業譲渡法理の展開」、「高齢化社会における民事責任」
【9~12月】3・4年合同のテーマ研究
第1回:災害とボランティア ~民法との関係~
第2回:賃借権の時効取得
第3回:安全配慮義務
第4回:サブリース契約
ゼミ員について
現在、4年生(28期)15人(男子7人、女子8人)、3年生(29期)13人(男子10人、女子3人)で活動しています。
例年、法曹志望と就職志望が約半分ずつ在籍しています。